「全館空調」は、家中すべての温度を24時間・365日快適に保つことのできる住宅専用の空調システムです。
近年は在宅ワークが一般化し、多くの人々が自宅で仕事をする機会が増えました。
しかし、自宅での仕事にはさまざまな悩みがつきものです。その中でも特に顕著なのが「快適な作業環境の確保」ではないでしょうか。
空調という観点からみると、住宅の温度や湿度の調整が十分に行われていない場合があり、これが在宅ワークの作業効率によくない影響を及ぼすことがあります。
そこで本記事では、全館空調のエキスパートである私たちの視点から「在宅ワークの仕事効率を向上させる全館空調」について、ご紹介します。
在宅ワークにおける悩みとは?
住環境が原因で起こる在宅ワークの悩みとして、以下のようなものが挙げられます。
- 温度の調節がむずかしい
自宅での作業中に部屋の温度が快適でないと、集中力が散漫になり作業効率が低下してしまいます。室温が高すぎる場合は汗をかきやすく、低すぎる場合は体が冷えてしまい、いずれの場合も不快感が生じます。さらに、季節の変化や日中の気温変化によって、部屋の温度が安定しないことも作業中のストレスを生じさせる原因となってしまいます。
- 湿度の管理がむずかしい
湿度の管理も重要な要素です。乾燥した空気は鼻やのどの粘膜を刺激しやすくなるため、のどの痛みや咳などを引き起こし、作業効率を低下させる原因となります。また、寒い冬に部屋をあたためるために暖房器具を使うと、この乾燥はより一層強くなってしまいます。
一方で、湿度の高すぎる空気も人の不快感を引き起こします。湿度が高いと体温が下がりにくくなるため、人は暑さを感じやすくなります。また、空気中の水分が多くなるため、空気が重くなり、呼吸がしにくくなることから人は息苦しさを感じやすくなります。結果として、これらが作業効率を低下させる原因となってしまいます。
- 外の音が気になってしまう
在宅ワークにおいて、外の音が気になってしまうという悩みを抱えている方は特に多いのではないでしょうか。外部刺激によって作業中の注意が分散され、集中力が低下してしまうと、仕事のパフォーマンスに悪影響を及ぼしてしまいます。
在宅ワークにおける悩みを解決する全館空調の活用方法
これらの悩みを解決する方法のひとつが、全館空調の活用です。全館空調を活用すれば、住環境を最適な状態に維持することができるので、作業効率の向上が見込めます。
さっそく、具体的な活用方法について見ていきましょう。
- ちょうどよい室温を一定に保つ
全館空調は、室内ユニットで発生させた冷温風を各部屋へ送るダクト空調システムを採用しています。24時間常時運転稼働させることが前提となっているため、エアコンを利用したときのように急速な冷暖房をおこなうことがありません。
そのため、部屋の温度を快適な状態で一定に保ち、作業に集中することができます。
また、全館空調では家全体の温度を一定に保つことができるので、仕事のあいまに休憩を取るために他の部屋へ移動した場合でも、極端な温度変化によるストレスを感じることなく過ごすことができます。
全館空調システムでは、住宅の熱負荷を考慮してもっとも適した冷暖房能力で、効率よく送風できるようダクト設計がなされています。ちょうどよい室温を一定に保つことができるので、快適性が上がり作業効率も向上するでしょう。
- 部屋の湿度を快適な状態に保つ
全館空調システムの中でも「全熱交換器」を採用しているものを活用すれば、部屋の湿度を快適な状態に近付けることができます。
全熱交換器では、室内から外に排出される空気と外から室内に吸入される空気を交換する際に、その熱のみならず湿度もいっしょに交換されます。外の乾燥した空気、あるいは湿気の多い空気をそのまま部屋へ取り入れることがないため、部屋の湿度を快適な状態に保つことができるのです。
また、全館空調をもってしても部屋の乾燥が気になる場合は、部屋に加湿器を設置したり、あるいは植物を置いたりするだけでも簡単に湿度を調節することができます。
観葉植物にはストレスを軽減し、リラックス効果をもたらしたり、光合成によって空気を浄化したりする作用があります。湿度調節とあわせてうまく活用すれば、さらに作業効率の向上が見込めるかもしれません。
- 外部の騒音を軽減する
全館空調を採用できる住宅は「高気密・高断熱」であることが前提条件です。
気密性の高い住宅は、建物が密閉された状態に近いため、外部の音が住宅内に侵入するとき、その音量を極力減少させることができます。
また、断熱性の高い住宅は一般的に厚い壁や窓、屋根等で構成されているため、外部の音波が住宅内に侵入するときにその勢いを失いやすいのです。
このように、高気密・高断熱住宅は音が侵入しにくいつくりとなっています。そのため、全館空調の住宅は外部の騒音を軽減し、快適に在宅ワークを行うことができる環境だといえるでしょう。
全館空調の家で在宅ワークをおこなうときの注意点
快適な在宅ワークをおこなうための環境づくりに適している全館空調。ただし、その導入を検討する上でいくつかの注意が必要です。ポイントをしっかりと把握したうえで、導入の計画を立てましょう。
- 定期的なメンテナンスを行う
全館空調システムには、定期的な点検や清掃が欠かせません。メンテナンスを怠ると、システムの効率が低下し、快適性や省エネ効果が損なわれる可能性があります。システムの定期点検サービスをおこなっているメーカーもあるため、効果的に活用しましょう。
また、自分でおこなうメンテナンスが簡易であることも大切です。製品の中にはフィルターを取り外して掃除機で吸うなど、簡単に手入れを行うことができるものもあるため、掃除をしやすい製品選びを心がけるとよいでしょう。
▶︎全館空調システムの保守とメンテナンスのポイントについてはこちら!
- コストの検討
全館空調システムの導入には、一定のコストがかかります。導入費用はもちろん、一定のランニングコストがかかることも覚悟しなければなりません。
ただし、使い方や運用次第では、一般的なエアコンを利用する住宅よりも長期的に見てコストを抑えられる場合もあります。予算や転勤の有無、家族構成等を考慮し、適切なシステム選定とその運用方法を考慮することが大切です。
▶︎最適な全館空調システムを選ぶためのポイントについてはこちら!
- におい、煙、熱への対応
在宅ワークの環境において、OA機器などの熱を発するものが多く設置されている場合や、喫煙頻度などの環境要因によって、全館空調の性能が十分に発揮されない可能性があります。
OA機器からの熱が集中して発生すると、室内の温度分布が均一でなくなってしまいます。これによってシステムの負荷が増加してしまい、室内の快適性や効率に悪影響を与えてしまうのです。
また、喫煙によって発生する煙やにおいが室内に充満すると、全館空調の換気システムがそれらを十分に除去できずに空気品質が低下してしまう場合があります。壁や天井などの表面が汚れたり、空調システムのフィルターが詰まってしまうなど、機器や住宅の寿命を縮めることにもつながりかねません。
そのため、熱やにおい・煙・水蒸気などを発する場所では局所換気をするとよいでしょう。
定期的な換気が行われることで、空気中の有害物質が排除されるだけでなく、閉塞感が軽減され、作業の生産性が向上することも見込まれます。
換気によって新鮮な空気を取り入れることは、人にとっても住宅にとってもよい効果をもたらします。
▶全館空調のメリット・デメリットについてはこちら!
まとめ:在宅ワークの仕事効率を向上させる全館空調
●在宅ワークにおける悩み
・温度の調節がむずかしい
・湿度の管理がむずかしい
・外の音が気になってしまう
↓解決策
●在宅ワークにおける悩みを解決する全館空調の活用方法
①ちょうどよい室温を一定に保つ
②部屋の湿度を快適な状態に保つ外部の騒音を軽減する
③外部の騒音を軽減する
在宅ワークの快適な環境づくりには、全館空調の「エアリゾート」がおすすめ!
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- 温度はそのまま、湿度のみ下げる!「アメニティドライ運転」
今回の記事では、在宅ワークの仕事効率を向上させる全館空調についてご紹介いたしました。
当社では、全館空調システムの導入・交換をお考えのお客様へ、お困りごとの解決や理想の暮らしの実現に向け、最適なご提案をさせていただきます。
少しでもご興味をお持ちいただけましたら、ぜひ一度、当社までご相談いただけますと幸いです。
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